お知らせ
2025.08.04営業開始のお知らせ
風の影響を正しく把握することは、強風下でのゴルフ攻略の第一歩です。風向きと風速の読み違いは、ショットの方向や飛距離に大きく影響します。特にゴルフ場では地形や樹木の配置によって風が変化するため、複数の情報から総合的に判断する必要があります。
まず、ティーグラウンドだけでなく、フェアウェイやグリーン付近でも風の状態を確認しましょう。ティーで感じる風がアゲンストでも、グリーンではフォローになっていることもあります。高低差や谷間の地形があるコースでは、風が局所的に逆転するケースも珍しくありません。
確認方法としては、フラッグの動きや、樹木・草の揺れ方が代表的です。フラッグはグリーン周辺の風向きを教えてくれますが、コース全体の風向きを知るには高い木の枝や、周囲の芝や葉の揺れ具合を観察すると効果的です。さらに、雲の流れる方向や速度も目安になります。上空の風と地上の風が異なる場合もありますが、特に高弾道のショットでは上空の風が強く影響します。
また、ティーアップ前に風向きを決定しておくことが大切です。アドレスを取ってから風を読むと、スタンスや狙いを迷いやすくなり、スイングのリズムが崩れます。構える前に風の方向と強さをイメージし、打つ前には「この風ならどこを狙うか」を決めておくことで、迷いなくスイングできます。
強風下のプレーでは、通常の番手選びやスイングのままでは狙った距離・方向を確保できません。風向き(アゲンスト、フォロー、横風)に応じて、番手の調整とスイングの工夫を行うことがスコアを守るカギになります。
番手は1〜2番手大きめを選択
例:普段7番で届く距離なら、5番や6番を選ぶ。
弾道を抑える意識
ボール位置を通常よりやや右寄りにし、ハンドファーストでインパクト。
スイングは8〜9割の力で
フルスイングするとスピン量が増え、風に負けやすくなります。コンパクトなスイングで球を押し込むイメージ。
番手は1番手小さめで十分
風が飛距離を伸ばしてくれるため、無理に飛ばそうとしない。
ランの計算を忘れない
高弾道でも風に乗ってキャリーとランが伸びるため、奥のトラブルに注意。
グリーン狙いは手前から
特に硬いグリーンではオーバーしやすいので、グリーン手前から攻める方が安全。
風上側を狙う
風下に流される分を計算し、目標を風上側に設定。
持ち球の曲がりを加味
スライス系なら風上をやや大きめに、ドロー系なら控えめに補正。
安定弾道を優先
無理に逆球を打とうとするとミスのリスクが高まります。得意な球筋を活かし、風の分だけ狙いをずらすのが無難。
強風下では、普段通りの高い弾道では風の影響を大きく受け、距離や方向が安定しません。特に向かい風ではボールが吹き上がり、フォローでは想定以上に飛び過ぎることがあります。そのため、**風を抑え込む低弾道ショット(ローボール)**や、安定した持ち球の活用が重要になります。
ボール位置を通常より1〜2個分右寄りに
これにより入射角が鋭くなり、弾道を抑えられます。
ハンドファーストでインパクト
ロフトを立てて当てることで打ち出し角を下げる。
コンパクトなスイング
大振りするとスピンが増え、吹き上がる原因になります。
フィニッシュを低く抑える
完全に振り切らず、胸の高さあたりでフィニッシュを止めるイメージ。
ストレートまたは軽いフェードが無難
強いドローはスピン量が減り、横風に押されやすくなるため、読みが難しくなります。
持ち球を無理に変えない
風向きに合わせた持ち球の補正を行う方が再現性が高い。
高弾道よりも中〜低弾道を意識
特にアゲンストでは、打ち出し角とスピン量を抑えることが飛距離の確保につながります。
風が強い日は飛距離より方向性を優先
弾道を抑えることで、風の影響による曲がりや距離ロスを最小限にする
練習場でも「低く抑えた球」を打つ練習をしておくと、本番で即戦力になります
風の強い日は、グリーン周辺でのショットも通常通りにはいきません。特にアプローチやパッティングは、繊細なコントロールが必要なため、風の影響を最小限に抑える工夫が求められます。
低く出して転がすランニングアプローチが有効
高く上げるロブショットやフロップショットは、風に流されやすく距離感が乱れます。
番手を上げて低弾道に
サンドウェッジよりも、ピッチングウェッジや9番アイアンで転がすほうが安定。
スイングはコンパクトに
大きく振ると風でヘッドがぶれやすく、インパクトの正確性が落ちます。
アゲンストではスピン量が増えるため、思ったより手前に落ちやすい
フォローではスピンが減りランが出やすいため、キャリーを抑える意識
高く上げすぎず、必要最小限の高さで脱出するのが安全
スタンスを広く安定させる
強風では体が揺れやすく、ストロークが不安定になります。
フォローでは転がりが伸びるため、やや弱めに打つ
アゲンストでは転がりが抑えられるため、少し強めに打つ意識
フラッグが大きく揺れていると集中力が乱れやすいので、プレショットルーティンで呼吸を整える
アプローチで軽いフォローがある場合、あえて風を利用して転がし距離を稼ぐ
アゲンストのパッティングでは、打ちすぎを防ぐため距離感を作りやすい面もある
風の強い日のゴルフでは、ショット技術だけでなく戦略的なコースマネジメントがスコアを守る決め手になります。無理な攻めよりも、風を計算に入れた安全なルート選択を優先することが重要です。
風下ホール(フォロー)では攻める
飛距離が伸びるため、パー5で2オンを狙える場面や長いパー4でショートアイアンが持てる場面が増えます。
風上ホール(アゲンスト)では守る
無理に飛ばそうとすると球が吹き上がり、OBやバンカーのリスクが高まります。刻んで確実にフェアウェイキープを優先します。
風で球筋が流れる幅が大きくなるため、池やバンカーなどの位置を再確認
特に横風ホールでは、想定以上に風下側に流されるため、プレイ前に風下方向の障害物を必ず確認します
風が強い日は、狙いを広く大きめに取る
フェアウェイの真ん中を狙うよりも、風上側の安全エリアをターゲットにするほうが結果的にフェアウェイを外しにくいです
グリーンでも風上側の安全ゾーンに落とす意識が大切
強風下では普段通りの距離や方向は出ないことを前提にプレーする
スコアを作る意識よりも、ミスを減らす守りのゴルフに徹する
風による誤差を受け入れることで、過度な力みや焦りを防ぎます
風の強い日のゴルフは、普段のラウンド以上に状況判断力と対応力が求められます。ショット技術だけでなく、クラブ選択、弾道コントロール、戦略面の工夫を総合的に組み合わせることで、スコアの崩れを最小限に抑えることが可能です。
本記事での主なポイント
風向きと風速を正確に読む
ティー、フェアウェイ、グリーンでの風を観察し、プレー前に全体の傾向を把握する。
クラブ選択とスイング調整
アゲンストでは番手を上げて低弾道、フォローでは小さめの番手でランを計算する。
弾道をコントロールする
低く抑えたローボールを身につけ、持ち球を活かして安定した方向性を保つ。
グリーン周りでの対応
転がしのアプローチや、風を考慮したパッティングでミスを減らす。
戦略面での考え方
攻めと守りを明確に分け、風を利用できる場面と避けるべき場面を見極める。
強風下では「いつも通りの距離や方向は出ない」という前提を受け入れることが大切です。無理に飛ばそうとせず、コンパクトなスイングと安全なルート選択を徹底することで、安定したスコアを維持できます。